2010年12月31日金曜日

ビジネスマナー講座1 言葉編①

「了解」はNG

イの一番に言っておきたい。
メールの応答、会話でも「了解」を無闇にみんな使うけど、本来NGだ。
クライアントや目上に対して「了解」と応えるのは、
そのあとが「しました」であろうと、「致しました」であろうと好ましくない。

 『承知しました』
 『承知いたしました』

が正しい。自分で書いたり、声に出して言ってみればわかる。
断然引き締まった感じがするだろう?ほかに応えるとすれば、

 『かしこまりました』
 『承りました』

がいいね。かっこいい。

そもそも「了解」は対等な物言いであり、たとえば戦場で、
「右だ!右へ回れ!」「了解!」「ラジャ!」という風に使われる、
いわば記号のようなものだ。そこにはまったく敬意も尊敬も謙譲もない。
I rogered her.などというスラングが派生することから考えても、わかるでしょ)

クライアント担当者がちょっと昔の人だったり、心得があったりすると先に、

 『承知いたしました。
 では○月○日、○時にお待ちしております。
 当日は当社受付にてお問い合わせいただければ、
 係りの者がご案内申しあげます』

みたいなことをメールで書かれてしまい、それに対し、

 『了解しました』

は、アリエナイ。社会人1年生みたいだ。
ここで、すぱっと『かしこまりました』を使えたら、お?やるなコイツ、になる。
下請け会社にこういう言葉遣いをしてくるクライアントは、
あきらかに値踏みもしていると考えていいから、それを跳ね返したら点は高い。
ちょっとなめた風貌で、これをやってのけたりすると、
最初マイナスだったぶんがバネになって(笑)、えらく点数が上がること請け合いだ。
(印象が変わるとき、人の心に何が起こるかの化学的な解析はあとで詳しく触れる)

 『承知(いた)しました』
 『かしこまりました』
 『承りました』

まずはこれを胸に刻み、今日から使いまくる。
大げさかもしれないが昨日までの、「了解」と言っていた、
お子ちゃまな自分とはもうぜんぜん違うってことを自分で感じると思う。





1 件のコメント:

  1. 多分、儀礼としての意味合いで忌避しているのではなく、Chickenなんだとおもう。用法の差異は知識としてないとおもうし。

    わたしは、「そうします」というときは無意識に「承知」、「言ってることはわかりました」という場合には意図的に「了解」という使い分け笑。

    だから結果的に仕事では「承知」の方が多くなる。

    「承知しました」っていうとやらなきゃいけないみたいだから忌避するのではなかろうか。

    言い方変えてもやらなきゃいけないんだけどね。
    でも、心がきっと軽くなる。

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