2010年12月31日金曜日

短歌1

離さない吾も離すな熱帯夜骨盤を抱き君を知るかな

永遠はすッごいことよと君が言う土産物屋に雨宿りして

「探してたよ」「探されるのを待ってたよ」透明になるような秋晴れ

星月夜ベッドのことをベットというお前が好きで好きで

打ち明けても黙っていても離れゆく肩甲骨の形覚える

雨だねといえばそうねと返ってくるブランチらしきテーブル挟んで

昨日より一昨日よりも愛してるいつもと同ンなじあなたが憎い

実はおれ惚れっぽいんだと申告するあなたにサフラン抜きのライス

 寸分の狂いなきまま重なって脇のあいだに私の両肩

吾のごとく解けて凍りて尖(とんが)りて軒の氷柱を忍んで折りき

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